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CBCテレビ「ニュースX」にて紹介されました(最後の営業日に天国へ旅立ったマスター…“さかさま”がつないだ縁)

先日、さかさま不動産でお引き合わせしたお二組の物語が、CBCテレビ「ニュースX」で紹介されました。
さかさま不動産のTV取材を通して、改めて感じたのは、
空き家を「モノ」として捉えるのではなく、そこに存在する「関係性」に目を向けることの大切さ。
大家さんと借主さん、地域との繋がりを可視化することで、最適な答えが見えてくる。
二組の物語は、その真理を深く教えてくれました。
1組目:ミートパイ屋さん×老舗喫茶店さん、そしてさかさま支局
ミートパイ屋さん開業を目指すエリスさん(借主)と、35年続く喫茶店のオーナーさん(大家)。
さかさま多治見支局もサポートに加わり、エリスさんを応援する温かい関係が育まれていました。
取材では、それぞれの想いを記録。
3/31に大家さんの最終営業日を経て、お店がエリスさんへ引き継がれる予定でしたが、その朝、大家さんが急逝されました。
関係者一同悲しみに包まれ、2日後に控えた放送は、ご遺族の心情を配慮して保留に。
とはいえ、収録した大家さんのお姿は宝物。
エリスさん、支局、TV記者、On-Coで真摯に対話を重ねました。
目的は放送をすることではなく、大家さんの想いを尊重し、ご遺族や地域にとって最善の形でお伝えすること。
その結果、記者さんを通じて、ご遺族が大家さんの最後の映像を心待ちにされていることが判明。
大家さんの遺志を継ぎ、エリスさんの挑戦を応援する意向も伺えました。
こうして、最短での放送へと動き出しました。
画面には、生前の大家さんとエリスさんの温かい想いが映し出され、確かに受け継がれていることが伝わってきました。

2組目:駄菓子屋さん×長屋の大家さん
駄菓子屋を始めた大矢さん(借主)と、築70年長屋の山口さん(大家)。
大家さんは、築70年の長屋の解体も検討されていましたが、さかさま不動産を通じて、徒歩圏内の大矢さんと出会いました。
意気投合した二人は「長屋プロジェクト」を始動。
そしてめでたく4月1日、借主大矢さんの駄菓子屋がオープンしました。
また同じ長屋には、大矢さんのお知り合いの刺繍屋さんも入居。
路面ではないという一見デメリットも、子どもたちの安全な遊び場となり、地域の方からも喜ばれているそう。
開店日には、大家さんもお子さんと一緒にみえており、
「子どものことを考えると、お金では計れない価値がある。空き家だった長屋が、温かい場になった」と喜びを語ってくださいました。

意思決定時に「関係性」で視る価値
今回の取材を通して、記者さんにも空き家課題の根本と可能性を感じていただけました。
放送すること自体や、単なる空き家対策ではなく、大家さん、ご家族、借主さん、地域といった関係性を丁寧に紡ぎ、可視化することこそが、より良い未来への意思決定を促す力となる。
そして、それこそがさかさま不動産が大切にしている価値と、我々も改めて感じる機会となりました。